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[新人インタビュー]2024年4月に入社した、田村彩夏・髙橋郁音

(株)I-PROではこの春、久しぶりとなる「新入社員」が入社しました。デザインの専門学校を卒業した「新卒」ではあるものの、社会人経験がある2人。新人はどういう経歴なのか。入社してみての感想や抱負などを、ご紹介いたします。

 

―入社までの経歴をおしえてください
田村●関西の外語大を卒業後、先日閉館が話題となった札幌のホテルで宿泊部ゲストリレーション係りとして4年半ほど働きました。その後、事務職を経験しながら、家業の看板製作会社に携わりました。その家業が忙しくなったこともあり、経理・総務担当として専念。その時、デザインにふれる機会がありました。看板のデザイン以外にも広く知りたいと思い、仕事をしながら学べる夜間の専門学校に通いました。専門学校では2年間、週3回の授業がありさまざまなデザインに関することを学びました。卒業後は一度、家を出て違う環境で働きたいと思い、当社の求人に応募。採用してもらいました。

髙橋●わたしは山梨の国公立大を卒業後、地元宮古市の観光ホテルで2年ほど働きました。その間、遠距離恋愛を経て結婚。夫のいる北海道へ移住しました。しばらくは無職の専業主婦でした。夫が地方から札幌へ転勤することをきっかけに、札幌のハローワークで臨時職員として働くことができ、SNS更新の仕事を経験しました。記事を投稿する時に、イラストを添えたりするのですが、この仕事が合っているなあと。そこで、きちんとデザインについて学んでみたいと思い、働きながら通える専門学校で学ぶことにしたのです。卒業後は、正社員として働きたいと思い、デザイナー職を探していたところ、当社の求人票が学校にあったので、応募。この春、入社しました。わたしたちは夜間の専門学校での「同級生」でした。

―仕事はどんなことを?
田村●制作部として、チラシをメインに担当しています。ほかには、飲食店のポスターやメニュー、パッケージのデザイン、イベントの告知ポスターなどがあります。学校での課題制作とは全く異なり、業種未経験ばかりです。実践ではイラストレータの使い方も高度なことが必要となり、とまどうばかりですね。特にフォトショップの使い方が難しいなと感じています。

髙橋●わたしも田村さんと同様な担当です。仕事をしている中で感じることは、自分の頭の中で思い描いたイメージを実際のかたちに落とし込む技量がないところがあります。完成系は見えているのですが、作り方がわからないことが多々あり、歯がゆい思いをします。具体的には、タイトル文字を立体的に目立つように装飾したいのに、そのやり方がわからない。先輩社員やパートナースタッフの方々に聞いたり、会社が設定してくれる講習会を通して、学んでいます。

―仕事の苦労とやりがいはどんなところ?

田村●わたしも技術面では苦労する場面が多いです。でも、制作したものが営業の人を通じて「よかったと言ってもらえた」といったフィードバックを聞くとうれしくなりますね。やりがいを感じます。

髙橋●つくっているのは、あくまで広告なので、見た目が良くても相手に響かないと意味がないと思っています。ターゲットごとに響かせ方も違いますし、自分がつくったものが効果があるのか。まだ実感があまりないので、確信がもてずに模索している感覚があります。ここが難しくもおもしろいというか、やりがいになっている部分です。

―入社前はどのようなことを思い描いていた?

田村●看板製作の時は、遠くからでも見えるものをつくっていました。しかし、自分的には商品チラシとかパッケージとか、エンドユーザーが実際に手にとって見るようなものをつくりたいと思っていました。

髙橋●わたしの場合はブランディングですかね。いわゆるコーポレート・アイデンティティーといった分野のこと。店のロゴなどコンセプト的なことをやりたいなあと思っていました。デザイン面からトータルに企業にかかわる業務を思い描いていました。当社のホームページに、美幌町のロゴデザインを制作したという実績があります。いずれは、こういった分野の仕事ができるかも、と思っていました。

―当社の印象はどんな感じ?
髙橋●インターンを積極的に受け入れていることで、後進を育成する文化があるんだなと。若い人にチャンスを与えるところがいいなと思っていました。

田村●会社の雰囲気やスタッフの人も、いわゆる広告業の人という印象でした(笑)。クリエイティブっぽい空気感がありました。最初は身構えたこともありましたが、実際に打ち解けると、皆さん気さくでアットホームな感じがしています。リモートワークで働くスタッフがお子さんを連れて出社していることなど、今時の会社だと感じています。

―休日はどのように過ごしていますか?
髙橋●主に夫の実家で農作業の手伝いをしています。
夫の実家は元洋梨農家で、今も果樹が健在なのですが、他にお世話できる人がいないため、わたしたちが果樹の世話をしに行っています。ほぼ毎週、余市町へ通っています。

田村●趣味の音楽をしていることが多いです。社会人になってから、ジャズボーカルと、ジャズコーラスをはじめました。どちらも楽しく、10年近く続けていて、週末は大体いつも練習にでかけます。

―当面の目標はどんなこと?
田村●まずは、一緒に仕事をして楽しい人となりたいです。明るく前向きに仕事に取り組みたいと思っています。実際にプロダクトをつくる前段階の企画面からかかわることにも挑戦したいです。パソコンの前に座っているだけではなく、打ち合わせの場にも参加したいと思っています。好奇心旺盛なところがあるので、いろんなことにチャレンジしていきたいです。

髙橋●わたしはコンセプトメイキングだったり、ブランディング面に携わりたいという目標を持っているので、企画の段階からかかわりたいと思っています。しかしまずは、設定された期限までにきっちりとしたものを仕上げることが優先です。自分に余裕があればですが、コピーライターの養成講座にも通ってみたい。グラフィックデザインだけではなく、ビジュアル以外の分野も担当できるよう、自分のスキルを上げていきたいと思っています。将来はアートディレクションという全体を統括する役割を担えるようになりたいと思っています。

田村彩夏(たむら・あやか)
上の写真右
1992(平成4)年、札幌市生まれ。
関西外国語大学を卒業し、札幌のシティホテルに就職。
北海道芸術デザイン専門学校を卒業後、2024年4月入社。

髙橋郁音(たかはし・いくね)
上の写真左
1993(平成5)年生まれ、岩手県宮古市育ち。
都留文科大学を卒業後、宮古市の観光ホテルに就職。
結婚を機に退職し、夫の住む北海道に移住。
北海道芸術デザイン専門学校を卒業後、2024年4月入社。

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