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常務に就任した小林正典インタビュー

株式会社I-PRO 常務執行役員
小林正典

1979(昭和54)年、鹿追町生まれ。
札幌大を卒業後、(株)ピーアールセンター入社。
2010(平成22)年、(株)I-PROに入社。
現在に至る。

周囲と協業し、
新しい風にのって
時代を切り拓く

 

―常務という役職に昇進しました
小林●今年、2024年4月1日付けで常務執行役員を拝命いたしました。その前は単に執行役員ということで、責任感がより一層強くなった感じがあります。
役職の変化だけではなく、見た目も変えようと。服装はセットアップを基本とし、ジャケットを着用するようにしています。対外的にも社内的にも、見られて恥ずかしくないようにしています。

―会社はCIも導入されたと
小林●4月にコーポレート・アイデンティティ(CI)を一部変更しました。数年ぶりに新しい社員が入社したことをきっかけに、サブタイトル的に「インテグレーション・プロダクト」ということばを付与しました。
インテグレーション(integration)とは、辞書的な意味では、統合するとか、結合・融合するとかですが、われわれとしては、みなさまと協業していくという思いで使っています。
時代は大きく変化しています。広告代理店で言えば、営業ならば営業だけではなく、デザイナーであれば、デザインだけではなく、専門性の上にマネジメント力やプロデュース力といった、もっと言うとコンサルティング的な力を持つことが必要になってきています。やることが多岐に渡ってきています。このように高度化するニーズに対応すべく、このフレーズをプラスしました。

―今年度のスローガンも?
小林●今年度、第15期のスローガンは「新しい風にのれ」と定めています。近年は、サブスクとか生成AIとか、新しいものがどんどん登場しています。古いものが音を立てて崩れていくそんな時代に私たちは生きています。
カーシェアとかライドシェアとか、いろんなことをシェアしながら新結合して、イノベーションを生み出す時代に移行しています。
こういった時流を捕まえながら、新しいものを創っていこう、という意味合いを込めています。

―具体的には?
小林●4千人という大規模イベントを受注しています。とあるプレゼン案件では、大手広告代理店とコンソーシアムを組みプロポーザルに挑んでいます。
こんな感じで、これまでになかった新しい仕事の流れを生み出しています。今までは自社だけで単独で行っていた仕事を、社外のいろんな人たちとシェアするというか、協働していくというか、一緒になって取り組んで、仕事の幅が広がる動きが出ています。

―自社の得意分野はどのあたりですか?
小林●会社の得意分野でいうと、イベント関係でしょうか。売上比率ではイベントが一番多いです。さまざまな分野のイベント事業が伸びていて、集客のパワーを感じているところです。

―ご自身のご経歴は?
小林●新卒で(株)ピーアールセンター(PRC)という広告会社に入りました。たまたま、大学に近いところにあったテレビ局でイベントのアルバイトスタッフを募集していまして、何度か登録して働いたことがありました。
担当の社員さんから「小林、ちゃんと就職活動をしているのか?」と。「なんか小林は広告代理店っぽいな」と言われたのです。
その時、PRCではネット事業部を立ち上げたばかりの時。なので若い人材が欲しいと。「まずはアルバイトで行ってみたら」と、中華ランチを食べながらその紹介者と後に社長になる松澤秀樹さんとの出会いになりました。
大学4年生の時、PRCで半年間アルバイトをしました。その後、正式に採用試験を受け、大学を卒業し、入社しました。

―前職ではどのような働き方を?
小林●PRC時代は「朝から朝まで働いていた」という感じでした(笑)。営業担当として担当クライアントの折込チラシを中心に、テレビCMや新聞広告の扱いなどをやっていました。音楽情報を集めたフリーペーパーの営業をしたり、コンペに出て新しいクライアントの開拓も経験できました。結果、9年半いました。現社長の松澤さんはPRC時代の直属の上司という関係でした。

―今も記憶に残る失敗はありますか?
小林●失敗はたくさんしてきました。美容室の折込チラシで、正しくは「19,800円(消費税別)」とするところを、「19,800円(消費税)」と記載してしまった。
このチラシを「止められるのか、刷り直しできるのか」となりましたが、間に合わず。役員と丁重におわびに行きました。文字校正の重要さが身にしみた一件となりました。
若き日の苦い思い出です。

―そして、転機が訪れる?
小林●当時の上司・松澤さんが独立するということを聞きました。
会社をつくったものの、給料を払えるものかわからない状況の中、「一緒にやろうと声はかけられなかった」と、後から聞かさせました。
しかし、わたしの中では「ついて行きます!」という選択肢、一択しかなかったですね。迷いは一切なかったです。
創業メンバーとして、当社に入って15年目になります。

―好きな仕事は何ですか?
小林●イベントは好きですね。やっぱ現場はいいです。楽しいです。
イベントという分野の仕事は、スタートがあってゴールがある。その達成感とか、みんなでやっている一体感とか、そういう雰囲気が好きです。
ある観光地での冬イベントでは、わたしはディレクター的な立ち位置で、仕事を進行しました。現場の全体を指揮系統をする役割りが多くなってきました。

―中長期的な展望はどんなこと?
小林●わたしは現在45歳ですが、60歳という年齢をひとつの節目に考えています。
実は2年前、重度の脳梗塞を経験しました。幸いにも後遺症は一切ないのですが、自分としては、楽しく生きる、ノーストレスで過ごしたいと思うようになりました。
会社という働く環境下においても、楽しく仕事をすることに重きを置いています。ポジティブに、プラスの循環が生まれるようなことを心がけています。
エリアも北海道だけにこだわらずに、全国各地や台湾といった海外にも出ていっています。いろんなところで、いろんな人たちといろんな仕事をやっていきたい。
わたしは食べること、飲むことが大好きです。いろんな土地でさまざまな文化とか風土だとかを感じながら成長していけたらと思っています。あらゆることをオープンにして、周囲の人たちと共に、新しい風に乗りたいと思っています。

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